インテリアデコレーションエクセルシアーの基礎知識
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101日本の主な伝統的行事一月 睦月(むつき)旧暦(陰暦)の和風月明では1月のことを睦月といい、この意味は、親類知人が互いに往来し、仲睦まじくするという意味に由来する言葉であり、正月を初め、何かと人との交流をする機会が多い月であることを表している。正月とは本来1月の別名であったが、現在では1月1日から3日までの3が日のこと、または松の内という1月7日(地域によっては15日)までを指すのが一般的である。正月は歳神様を迎えて新しい年の豊作を祈る行事であった。現代では、単に新しい年を迎えるということだけでなく、親から子へ家の伝統や習慣を伝えていく機会でもある。正月飾りについて日本には正月飾りといって新年を祝うことを表した多種多様な飾り付けがある。その主な種類と意味は次のとおりである。正月飾りは、家に歳神様が宿る場所として主要な場所に置かれるものである。飾る時期は年末だが、31日に飾ると「一夜飾り」といって神様をおろそかにしているとされ、また「葬儀の飾り方を連想する」との理由から31日は避けられている。正月飾りの種類・門松門松とは正月に家の門などに立てられる一対になったもので、松や竹の正月飾りの中でももっとも重要とされている。平安時代にはじまり、室町時代に現在のように玄関飾りとする様式が決まったといわれている。松飾りともいう。古くは木の梢に神が宿るとされていたことから門松は歳神様を家に迎え入れるために、目印として飾られ、宿る依代(よりしろ)とされた。地方により形状や素材も異なるが、一般的には年末の12月28日頃に出し、松の内と呼ばれる1月7日(地方によっては1月15日)まで飾られる。・鏡餅鏡餅とは正月飾りのひとつで、丸くて平たい餅をいい、大小2つの餅を重ねて供えるものである。地域によって餅を3段に重ねたり、2つのうちの1つを紅く着色したものを使用し、縁起のよい紅白にしたものなどもある。飾る時期は門松同様12月28日頃がよいとされている。白木の三方(さんぽう)に白い紙を敷き、鏡餅を重ね、裏白(ウラジロ)、ゆずり葉、紅白の紙を交互に折りたたんだ紙垂(シデ)を餅の上に飾り、橙(だいだい)を上部に乗せて床の間等に飾る。※ 関西では、これに昆布、干し柿が加わる場合もある。・しめ飾りしめ飾りは、地方によって呼び名が違うこともあるが、しめ縄、牛蒡(ごぼう)締めともいう。外から災いが入らないようにとの願いが込められており、家の中の古い年の不浄を払い、神様を祭るために清められた場所という意味があり、神棚などにも飾る。・玉飾り玄関の外に見えるように飾る壁掛け飾りのこと。飾り付けに使用される材料はほぼ鏡餅の飾りと共通し、昔から縁起がいいとされているもので構成されている。それぞれがもつ意味は次のとおりである。第?章 インテリアデコレーションの基礎図:(??8?2)正月飾りの種類(しめ飾り/門松)

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