インテリアデコレーションエクセルシアーの基礎知識
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100が、自分で行う価値を見出すことや、費用を抑えられることも魅力のひとつとなり、年々人気が高まっている。インテリアの分野においてはDIYを活用できる範囲が比較的広く、気軽に取り入れることができるため、自作の作品を飾ったりすることも楽しみのひとつになる。ただし、壁紙の張り替えや、内装の中規模程度の工事となると、自分で作成したものと熟練したプロの技術者が作成したものとの差は歴然であり、その差は「仕上がり」「時間」「材料を揃える手間」「作業の労力と体力」などに差が生じるのが現実である。費用を抑えようとして、実際にやってみると結果的に時間と手間がかかりすぎ、仕上がりに満足いかないこともある。しかし、協力してくれる人が周りにいる場合や、技術的なアドバイスをもらえる場合は効率よく進むだろう。その点も充分に考えて選択することでよい結果を生むのである。また、日本では賃貸住宅における改装は基本的に不可の場合が多いので、内装工事を行う場合は持ち主の許可が必要となる。持ち家であれば問題はないが、集合住宅などの場合は使用できる内装材などに規定があることも多いので、実際に行動に移す前に、管理事務所などで事前の確認をすることが必要である。日本の暦と伝統的な季節の主行事私たちの暮らす日本は、外国と比べて四季がはっきりしていることも大きな特徴のひとつであり、季節を表現する言葉にも独自のものがある。インテリアデコレーションをするうえで、これらの言葉の意味や由来を知っておくことは、季節に合った暮らしの演出や、伝統文化に基づいた表現をする場合にも必要な知識のひとつである。また、縁起がいいとされている伝統的なものや数についても、「縁起もの」として現代でもさまざまな暮らしのシーンで使用することがある。インテリアデコレーションのひとつであるテーブルコーディネートで、お祝いの席やもてなしの演出のひとつとして上手に活用することができれば、大変喜ばれるはずである。暦を知る「西暦」と「陰暦」、「和風月名」について日本で現在の暦となっている「西暦」が使用されるようになったのは明治5年(1873年)からであるが、それ以前は現在旧暦と言われている「陰暦」が使用されていた。陰暦とは、現代の天文学による月と太陽の動きを基準として作られたものである。また、陰暦の際には「和風月名」(わふうげつめい)と呼ばれる月の呼び名を使用していた。この和風月名は、現在の暦でも使用されることがあるが、実際の季節としては1〜2カ月程度のずれがある。しかし、和の暦や季節を感じさせる言葉として度々使用されることがあるので覚えておくとよい。?─8日本における暮らしの文化表:(??8?1)和風月名と由来旧暦の月和風月名由来・解説1月睦月(むつき)人が集まり仲睦まじく過ごす月2月如月(きさらぎ)衣を重ねて着する月3月弥生(やよい)木草生い茂る月4月卯月(うづき)卯の花の月5月皐(さつき)早月ともいう。早苗を植える月6月水無月(みなづき)水の月。田に水を引く月7月文月 (ふみづき)稲の穂が実る月8月葉月 (はづき)木々の葉落ち月9月長月(ながつき)夜が長い月10月神無月(かんなづき)神のいない月11月霜月(しもつき)霜の降る月12月師走(しわす)師匠と言えども走る月

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