インテリアデコレーションエクセルシアーの基礎知識
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85ションにおいて、「時と場所、場合にあった服装をすること」を提唱する言葉として日本で生まれたのである。インテリアデコレーションエクセルシアーではこのT.P.O.に、さらに「P」=PEAPLE(誰に対して)を加え、T.P.O.P.とした。これら4つはインテリアデコレーションを行ううえで、計画の基盤となる大切な要素であり、具体的な内容は次に述べるものとする。1. TIME=いつ行うか例: 季節(春・夏・秋・冬) 時間帯(朝・日中・夕方・夜など)2. PLACE=どこで行うか例: 自宅なのか仕事場なのか、パーティー会場なのかなど。さらにリビング、玄関などのように、会場の特定する部分はどこか3. OCATION=どんな目的で行うか例: 日常のワンシーン、記念日、お祝い、パーティー、季節の行事など4. PEOPLE=誰に対して行うか例: 家族、友人、同僚、お客、不特定多数の人など上記のような4つの基本要素を基盤として考え、思い描いたものを具体的なイメージにしていく。そして、そのプランが次の4つの項目で配慮に欠けていないかを検討する。1.  装飾を行う場所や建物のもつ背景を考え、装飾と合っているか2.  社会的な時勢に気を遣い、一般常識を守れているか3.  文化的または宗教的な配慮に欠けていないか4. マナーに違反している要素はないかただし、自宅や他人の目に触れないプライベートな空間、ごくわずかな特定の人数のみが使用する場所である場合など、個人的な趣向や好みを優先してもなんら問題のない場合はこの限りではなく、自由な発想でそれぞれの好みの世界を表現してもかまわない。実際にインテリアデコレーションを行うには、空間を構成している基本的なインテリアエレメントに加え、さまざまな素材を組み合わせて装飾していく。この装飾に使われるものとは、どのようなものがあるのかをここでまとめる。内装材や基礎照明などは、スティルホワイトの場合はインテリアデコレーションエクセルシアーが選定するが、ここでは、でき上がった箱の中の空間をコーディネートし、装飾するアンビエントの場合について説明する。アンビエントの箱の中で必要な装飾は2段階にわたり、それぞれ7つの要素にわけられる。この2つの段階は、空間の持ち主が最終的にどこまでの装飾を行いたいかという意向や条件により変化する。この2つの段階とは次のとおりである。【レベル1】平面的要素1. 必要とされる機能的な家具類2. 基礎照明以外のライティング(照明器具)3. 必要とされる電化製品4. 必要とされる空調設備5. 機能的に必要なカーテンやブラインド6. 機能的または意匠的に必要なカーペット?─4デコレーションの構成材料第?章 インテリアデコレーションの基礎

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