インテリアデコレーションエクセルシアーの基礎知識
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60・補色色相配色補色色相配色とは、色相環で正反対に位置する色同士を組み合わせてつくる配色をいう。純色で例にとると、紫と黄色、オレンジとブルー、赤と緑などメリハリのあるはっきりした刺激的な印象になるが、トーンを抑えた色味で組み合わせることで空間に変化をもたらし、美しい印象になる。・トライアド(三色配色)色相環を三等分する位置にある色を組み合わせる配色がトライアドである。正三角形の頂点にある3つの色を組み合わせるため、大きな変化の中にも安定感のある配色が可能。2色の場合に比べて、よりおもしろみやリズムが生まれるのが特徴。インテリアのさまざまシーンにおいても、この3色配色はよく使用されている。・テトラード(4色配色)色相環を四等分する位置にある色を組み合わせる配色をテトラードという。正方形の四隅に位置する色の組み合わせで、2つの補色を組み合わせるため、変化に富みインパクトが強い印象になる。個性的な表現をする場合やカラフルな印象を与えたいときに効果的な配色である。トーンによる配色・同一トーン配色同じトーンの色を組み合わせる配色を同一トーン配色というが、色味が違うものがいくつか含まれていてもトーンを揃えることによって統一感が生まれる。インテリアにおいてももっとも使いやすく使用頻度が高い配色方法である。トーンを抑えることで落ち着いた印象になり、壁や天井、床材などの色の組み合わせをはじめ、エレメントや家具などにも頻繁に使用されている。・類似トーン配色似たようなトーンの組み合わせによりつくる配色を類似トーン配色と呼ぶ。同一トーンの配色と違って、適度な変化のなかにも調和が取りやすい。イメージに共通性があり、色を多く使用した場合でも全体的な印象の強さを抑えながら個性的な表現が可能。・対照トーン配色対照的なトーンを組み合わせてつくる配色を対照トーン配色と呼ぶ。トーンの変化により、軽快で動きのあるはっきりとした印象をつくることができる。インテリアにおいても壁と床などのトーンを変え、メリハリを付けて空間を引き締める効果などに応用される。配色のテクニック一般的なカラーコーディネートの分野でいう配色のテクニックは、必ずしもインテリアデコレーションにあてはまらない。なぜなら建築やインテリアにおいて使用する色の面積はそれらの域とは異なり、また色に影響を与える素材も膨大かつ特殊なものが多いからである。さらには平面的なものと立体的なものがあり、その大きさもデザインもさまざまで、ほかの分野とはまた異なるのである。基礎的なカラー知識については一般的に共通とされているが、JIDAではインテリアの分野においての効果的な配色テクニックや特性は、インテリアデコレーションの中心的かつ重要な要素であると考え、その特性をこれまでにない独自の視点で表すこととした。このようなJIDAの考える「インテリアにおいての効果的な色の配色や組み合わせ」は、第?章の「インテリアデコレーションの技術」の部分で触れ、1級でその内容を詳しく学ぶが、ここではごく一般的とされる色の配色テクニックについてまとめる。パーソナルカラーとはカラーコーディネートやカラーリストの分野、とりわけファッションにおける色選定のひとつの基準として一般的に使われているものに「パーソナルカラー」がある。

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