インテリアデコレーションエクセルシアーの基礎知識
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59・彩度彩度は色の強さや弱さを表す度合いをいう。各色相の彩度のなかでもっとも彩度の高い色を「純色」と呼び、色相の中心に置かれる。純色に無彩色を混ぜていくと色味が次第に少なくなり、彩度が低くなる。従って無彩色の彩度はゼロであり彩度としての性質をもたない。彩度が高いほど鮮やかな色になり、彩度が低いほど落ち着いた色になる。・色のトーンインテリアにおいてもっとも使用頻度の高い色の分類が「トーン」である。色が変化する際には「明度」と「彩度」は同時に変化するが、トーンはこの2つの変化を複合させた考え方で、色味の明暗や濃淡を表すものである。一般的にインテリアデコレーションをする際、基本の壁や床の色は、その面積が広いことからトーンの幅を抑えることが多く、色味は比較的決まっている場合が多い。ただし、その色のトーンが空間に与える印象は大きく、トーンは色のイメージを伝えたり配色する際に大変役立つ要素のひとつであるといえる。その代表的な分類を次に挙げる。配色の基本ある目的に従い色を効果的に組み合わせることを「配色」という。色は単色で見るのではなく、必ず周囲の色と一緒に見ており、周囲の色に調和していることで色は美しく見えるといえる。逆に色が調和していない場合は美しく見えないのである。色は周囲の色に必ず影響を受けるため、単色でよい色だと感じて選んでも、ほかのものと組み合わされた際に調和していなければその単色がもつ本来のよさを生かすことはできない。色の調和とは、その配色がバランス、美しさ、心地よさをつくり、見る人に好感を与えることをいう。つまり、色を素敵に使うことも、反対につまらない印象にしてしまうことも、この配色にかかっているのである。配色の基本は「まとまりのある配色(共通性の調和)」と「変化のある配色(対比の調和)の2つに大きくわけられる。色相による配色・同一色相配色色相が同じ系統の色を組み合わせる配色を同一配色と呼ぶ。ほかの色味を含まないため、同系色を使う場合の最大の特徴である「統一感」をもたらし、全体的に無難で落ち着いた印象になる。しかし、単調で変化がないことから色の面積に差が少ないとおもしろみには欠けるが、使用する面積の割合を、各色ごとにメリハリを付けて構成することで効果的になる。・類似色相配色類似色の配色とは、色相環で隣合う色を組み合わせてつくる配色をいう。色味がよく似ており共通の要素があるため、自然で調和のとれた印象をつくり出せる。インテリアデコレーションにおいても穏やかながらも変化に富み、またほかの色による影響がある場合でも使いやすく、応用しやすい配色といえる。表:(??6?1)色のトーン表高い(明るい)明 度GLAYWHITE低い(暗い)BLACK第?章 インテリアの基礎

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