インテリアデコレーションエクセルシアーの基礎知識
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44カーテンの基礎知識「カーテン」とは、一般的には窓を覆い光を遮るもの全般を指し総称されているが、インテリアの専門的分野では、主に布地を用いて仕立てたもののみをいう。カーテンはその生地の色や柄、素材感などによってイメージが異なる。厚手のものをドレープまたはドレーパリー、薄手で透過性のあるものをレースと呼ぶ。どちらのカーテンも開閉方法と仕立ての種類によってその装飾性や演出効果は異なる。カーテンのサイズは窓にぴったりと合うことが前提であり、もっとも美しい。カーテンの種別カーテンには主に「オーダーメイド」と「既製品」、またその中間に位置するものが存在するが、価格や品質、性能によっても区別できる。・オーダーカーテン(注文製作)オーダーカーテンは、窓装飾のもっとも基本であり、それぞれの窓のサイズに合わせて採寸し製作する。顧客が生地から選び、好みに応じた裏地や装飾に加え、仕立て方や細かいオプション設定まで可能。縁にデザインをプラスしたり、布地を切り替えるなど、さまざまなイメージを反映したオリジナル性の高いものをつくることができる。しかし、オーダーカーテンには一般的にメーカーが設定した「標準仕様」があり、生地は1種類で2倍ヒダを標準としている。また、縫製の種類でも区別され、定番なものは多くの場合「スタンダード仕様」などと呼ばれるが、その縫製の仕様などはメーカーや工場によっても異なる。オーダーカーテンのほか、共布のクッションやベッドカバーも注文できる。・既製カーテン規格化されたサイズのカーテンをいう。インテリアショップでは店頭に在庫されており、持ち帰りが可能な場合が多い。メーカーによって、サイズの種類は異なるが、ヒダは1.5倍ヒダが主流。片開きと両開きの2種類があり、基本は1枚単位での販売だが、両開き用として2枚入りのものもある。サイズは日本の窓の規格に合わせて設定されているが、丈や幅も余裕をもってつくられているため、サイズがぴったり合うことは少ない。そのためインテリアデコレーションの基本的観点からみると、どうしても未完成さやカジュアル感、生活感が出ることは否めない。ただし、自分で簡単に丈詰めができたり安価なことから、手軽に模様替えができるなどの利点もある。自分で手を加えたり、センスを生かして上手く取り入れる工夫をすることも大切である。・既製品の代表的なサイズ100cm×135cm 腰窓用100cm×178cm 掃出し用(一般的な建物)100cm×200cm 掃出し用(最近の主流)100cm×230cm 掃出し用(天井付近にレールがある場合)100cm×250cm IKEAサイズ(丈は各自で調整)・セミオーダー品既製品の延長線上に位置し「イージーオーダー」、「カスタムオーダー」とも呼ぶ。主に既製カーテンでサイズが合わない場合にオーダー仕立てができるカーテンの種類である。メーカーやショップがオリジナルとしてシーズンごとに販売するラインナップから柄や色を選ぶこと図:(??5?1)カーテン各部の呼称装飾レールドレープカーテンバランスふさ掛けタッセルレースカーテンプリーツ(ヒダ)カーテンホルダー

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