インテリアデコレーションエクセルシアーの基礎知識
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20作成するタイプが一般的だが、3次元のものを作成できるCADソフトもある。・パース平面的な図面ではなく、家具や室内、外観などを3Dで、ある一定の視点位置から描いた図面のことを「パース」と呼ぶ。パースには手描きのものとコンピューターのソフトを用いて描かれたものとの2つがある。コンピューターで作られたものは、角度を変えて見ることができたり室内をウォークスルーすることもでき、設計段階で完成型のバーチャルリアリティー空間を表現することもできる。ただし、3D図面には作成における知識と時間、そして費用がかかるが、注文建築などの新築工事の際には、近年ほぼどこでも取り入れられている表現方法であり、おおよその完成型を体験できる便利なツールとして用いられている。・カラースキムインテリアの室内における配色計画のことで、床、壁、天井などを基準として、設備機器や扉の色など主に現物のサンプルを使用してコーディネートすることを表す。選定する内容は、その時々によって異なるが基本のコンセプトやイメージを表現し、確認するものであるのは変わらない。空間の構成要素室内空間を構成している基本的な要素は、大きく2つにわけることができる。ひとつは床から壁、天井、窓、出入口、造り付けの壁面収納などの平面的要素で、もうひとつは、あらかじめ空間内に組み込まれた立体的要素である、キッチンや洗面台などの住宅設備の2つである。前者は空間デザインにおいてもっとも重要な基礎であり、JIDAではこれをインテリア空間における基本的なパーソナリティパートとして、「ウォール&フロア」と呼ぶ。JIDAの提唱する独自のインテリアデコレーション技術において、「ウォール(壁、天井など)」には窓や出入り口などの開口部、収納など壁に連なるものはすべて壁の一部として捉える。「フロア(床)」は「ウォール」と同じく平面でありながら、窓や開口部などで遮られることがなく「大きな面」として空間に主張してくるものである。ウォールとフロアは常に空間に存在しその関係は密接であり、どちらもインテリアデコレーションにおいて重要な意味を成すパートである。また、後者であるキッチンや洗面台などの住宅設備は、空間に造り付けられるもので、移動がきかず設計の段階から全体の調和を考えデザインされる。空間の中で一体感をもちながらも、個別の個性を放つ立体的要素である。このように、室内空間は基本的に2つの要素で構成されるが、これらはデザイン性だけでなく、「機能性」や「材料の性能」についても同時に求められる。その主な特性については次の表のとおりである。壁の形・フラット壁一般的な平面の壁・ニッチのある壁装飾性のため、壁の一部に浅い窪みをつくったもの。上部にダウンライトを埋め込むなどの間接照明や、絵や小物によってもデザイン性を生み出す?─2空間の構成材と形

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